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心原性ショック、ミルリノンとドブタミンに有意差なし

2021年8月10日  New England Journal of Medicine

心原性ショックを来した患者192例を対象に、強心薬ミルリノンとドブタミンの効果を比較。患者を二重盲検下でミルリノン群とドブタミン群(各群96例)に無作為に割り付けた。主要評価項目は、院内全死因死亡、心停止後の蘇生、心臓移植施行または機械的循環補助実施、非致命的心筋梗塞、神経内科医が診断した一過性虚血発作または脳卒中、腎代替療法開始の複合とした。 その結果、ミルリノン群の47例(49%)とドブタミン群の52例(54%)に主要評価項目のイベントが発生した(相対リスク0.90、95%CI 0.69-1.19、P=0.47)。各評価項目の発生率でも、院内死亡(ミルリノン群37%とドブタミン群43%、相対リスク0.85、95%CI 0.60-1.21)心停止後の蘇生(7%と9%、ハザード比0.78、0.29-2.07)、機械的循環補助実施(12%と15%、同0.78、0.36-1.71)、腎代替療法開始(22%と17%、同1.39、0.73-2.67)、群間差は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿にな...