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慢性疼痛患者、オピオイド漸減で過量服用や抑うつ増加

2021年8月12日  Journal of the American Medical Association

高用量オピオイドを長期的に処方している患者で、オピオイドの用量漸減と過量服用やメンタルヘルス上の問題の発生率との関連を後向きコホート研究で評価 。高用量オピオイド(モルヒネ換算平均50mg/日以上)を長期処方された慢性疼痛患者11万3618例を対象とした。主要評価項目は、最長12カ月の追跡期間中の過量服用およびメンタルヘルス上の問題(抑うつ、不安、自殺企図)による受診とした。 その結果、過量服用の100人年当たりの補正済み発生率は、漸減後期間で100人年当たり9.3、非漸減期間で同5.5だった(100人年当たりの補正済み発生率の差3.8、95%CI 3.0-4.6、補正済み発生率比1.68、95%CI 1.53-1.85)。メンタルヘルス上の問題の100人年当たりの補正済み発生率は、漸減期間で7.6、非漸減期間で3.3だった(同4.3、3.2-5.3、2.28、1.96-2.65)。最大月間減量速度が10%増加すると、補正済み発生率比は、過量服用1.09(1.07-1.11)、メンタルヘルス上の問題1.18(1.14-1.21)だった 。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを...