GARDでがんに対する放射線治療の転帰を予測
2021年8月12日
The Lancet Oncology
ゲノム調整放射線線量(GARD)でがん放射線治療(RT)後の転帰が予測できるかを11のがん患者コホートの汎がん統合解析で検討。対象のがん種は乳がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、膵がん、子宮内膜がん、悪性黒色腫、神経膠腫とした。患者1615例(982例がRTあり、316例がRTなし)で初回再発までの期間、677例(424例がRTあり、253例がRTなし)で全生存期間(OS)を評価した。 その結果、GARDに初回再発までの期間(ハザード比0.98、95%CI 0.97-0.99、P=0.0017)およびOS(同0.97、0.95-0.99、P=0.0007)との関連が認められた。交互作用検定では、GARDのOSへの影響は、RT実施の有無に左右されることが示された(Wald統計量P=0.011)。GARDとRTの交互作用検定では、初回再発までの期間との関連に有意性は認められなかった(Wald統計量P=0.22)。放射線の物理的線量のハザード比は、初回再発までの期間では0.99(95%CI 0.97-1.01、P=0.53)、OSでは1.00(同0.96-1.04、P=0.95)だった。シャム...
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