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COVID-19の治療量ヘパリン、重症患者では通常治療と差なし

2021年8月12日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症患者1098例を対象に非盲検アダプティブマルチプラットフォーム無作為化臨床試験を実施し、治療用量のヘパリンを用いた抗凝固療法の効果を血栓予防(通常治療)と比較。主要評価項目は臓器補助不要日数とした。 試験は、事前に規定した無益性基準に該当し、中止された。1098例(治療用量の抗凝固療法群534例、通常治療の血栓予防群564例)の主要転帰データが得られた。臓器補助不要日数中央値は、治療用量の抗凝固療法群1日、血栓予防群4日だった(調整後比例オッズ比0.83、95%信用区間0.67-1.03、オッズ比1.2未満と定義した無益性の事後確率99.9%)。退院まで生存した患者の割合は両群ほぼ同等だった(62.7% vs. 64.5%、調整オッズ比0.84、95%信用区間0.64-1.11)。治療用量の抗凝固療法群3.8%、通常治療の血栓予防群2.3%に大出血が発生した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファ...