特発性側湾症、矯正固定術が身長の伸びに関連

Risser分類0-1、Sanders分類2-3の右胸郭の特発性側湾症患者23例（平均年齢12.2±1.6歳、女性16例、平均側湾角度53±8度）を対象に、前方矯正固定術施行後の脊柱の各セグメントの冠状面角度の変化と身長の伸びの関連を検討。平均追跡期間は3.4±1.1年だった。 その結果、1カ月当たりのスクリュー角度変化（低値ほど側湾度低下を示す）は術後1年未満－0.16度、1-2年－0.14度、2年超-3年－0.05度、3年超0.03度（P≦0.001）、1カ月当たりの平均身長成長度は0.65cm、0.57cm、0.30cm、0.19cmで（P＜0.001）、スクリュー角度の変化に身長の伸びとの相関が認められた（r＝－0.46、P＜0.001）。矯正効果が認められた期間は術前のSanders分類2群で3年、stage 3群で2年だった。1カ月当たりのレベル当たり矯正度もSanders分類3群の1年目0.11度、2年目0.09度に対しstage 2群では1年目0.23度、2年目0.23度、3年目0.09度と2倍超高かった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。...