1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 一部の抗てんかん薬で自殺傾向リスクの上昇みられず

一部の抗てんかん薬で自殺傾向リスクの上昇みられず

2021年8月15日  JAMA Neurology

薬剤抵抗性てんかんを対象としたプラセボ対照第II相および第III相試験のメタ解析で、2008年以降に承認された抗てんかん薬(ASM)による自殺傾向(自殺念慮、自殺未遂、自殺既遂)リスクを評価。eslicarbazepine、ペランパネル、brivaracetam、cannabidiol、cenobamateを解析の対象とした。 その結果、無作為化試験17件(計5996例、ASM群4000例、プラセボ群1996例)で自殺傾向リスクが評価されていた。全5種または各薬剤によって自殺念慮(プラセボと比較した全体のリスク比0.75、95%CI 0.35-1.60)または自殺未遂(リスク比0.75、同0.30-1.87)のリスクが上昇する根拠は認められなかった。ASM群12例(0.30%)、プラセボ群7例(0.35%)に自殺念慮が認められた(P=0.74)。ASM群3例に自殺未遂があったが、プラセボ群では認められなかった(P=0.22)。自殺既遂は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿で...