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移植待機HCC患者は生体移植で死亡率低下

2021年8月15日  JAMA Surgery

肝移植待機リストに登録された18歳以上の肝細胞がん(HCC)患者を対象に、生体肝移植の潜在的な延命効果を治療企図(intention-to-treat)デザインの多施設共同コホート研究で検討。生体または脳死肝移植いずれかを実施する欧州、アジアおよび米国の移植センター12施設の患者3052例を国際コホート、生体および脳死肝移植の実施が可能なカナダ、トロントの移植センター1施設の患者906例をトロントコホートとし、待機リスト登録時点から追跡最終日(2019年12月31日)までの全死亡を評価した。 その結果、いずれの設定でも、生体肝移植が死亡の独立防御因子となることが確認された。全死亡リスクは、国際コホートでは治療の逆確率重み付け(IPTW)前の解析で49%の低下(ハザード比0.51、95%CI 0.36-0.71、P<0.001)、IPTW後の解析で33%の低下(同0.67、0.53-0.85、P=0.001)、トロントコホートでは43%の低下(同0.57、0.45-0.73、P<0.001)、48%の低下が見られた(同0.52、0.42-0.65、P<0.001)。 この記事への読者の皆...