腎代替療法患者の健康関連QOL評価スコア

腎代替療法（血液透析または腎臓移植）を受けた患者524例（平均年齢57歳、男性58％、白人45％）を対象に、患者報告転帰測定情報システム（PROMIS）の各スコアを用いて計算した嗜好性に基づく健康効用スコアPROPrの構成概念妥当性を多施設横断研究の2次解析で検討。QOL尺度のSF-6DおよびEQ-5D-5Lのスコアを結果変数とした。 その結果、PROPrスコア中央値は0.39点、SF-6Dでは0.69点、EQ-5D-5Lでは0.85点だった。PROPrとSF-6DおよびEQ-5D-5Lに大きな相関が見られた（0.79、0.71）。多変量線形回帰解析で、PROPrとその他の指標でともに予想通りの健康状態の影響が見られ、例えば、腎移植患者群に比べ透析患者群で－0.17点、腎移植患者の推算糸球体濾過量（eGFR）45mL/分/1.73m2以上に比べ45mL/分/1.73m2未満で－0.05点、抑うつ症状なし-軽度群に比べ中等度-重度群で－0.28点のPROPrスコア推定値が示された。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名で...