片頭痛患者20例と対照者20例を対象に、バーチャルのジェットコースター乗車による視覚運動刺激に対する行動反応および神経反応を検討。ジェットコースタービデオ視聴中の脳活性をfMRIスキャンで評価した。 その結果、片頭痛群で対照群に比べバーチャルジェットコースター乗車中のめまい報告率が高く(65% vs. 30%、P=0.03)、乗り物酔いが強く(SSQスコア:47.3点 vs. 24.3点)、症状の持続時間が長く(1分19秒 vs. 27秒)、重症度も高かった(0-100点の視覚的アナログ尺度スコア:22.0点 vs. 9.9点)。片頭痛患者で、上後頭回(コントラスト推定値3.005)、下後頭回(同1.759)、橋核(同0.665)、小脳葉V/VI(同0.672)内のクラスターで神経細胞活性の増加が確認されたが、小脳葉VIIb(同0.787)、中前頭回(同0.962)では活性低下が確認された。この神経細胞活性に片頭痛障害(r=-0.46、P=0.04)および乗り物酔いスコア(r=0.32、P=0.04)との相関が示された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(...
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