ダーモスコピー所見別の黒色腫診断精度
2021年8月24日 専門誌ピックアップ
悪性黒色腫の検出に用いるダーモスコピー上の構造物およびパターンの診断精度を40試験（皮膚病変2万2796個、悪性黒色腫5736個）の系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、悪性黒色腫のリスクが高い構造およびパターンは、光沢性白色構造（オッズ比6.7、95％CI 2.5-17.9）、偽足（pseudopods：同6.7、2.7-16.1）、不均一な色素沈着（同6.4、2.0-20.5）、青白色ベール（同6.3、3.7-10.7）、青灰色点状顆粒（同6.3、2.4-16.1）だった。特異度が高いのは偽足（97.3％）、光沢性白色構造（93.6％）、青灰色小点（93.4％）、線条（92.1％）、感度が高いのは不均一な色素沈着（62.3％）、青白色ベール（60.6％）、非定型的ネットワーク（56.8％）、多構築パターン（53.7％）だった。...