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アトピー性皮膚炎でウパダシチニブがデュピルマブに優越性

2021年8月26日  専門誌ピックアップ

中等症または重症アトピー性皮膚炎(AD)成人患者692例を対象に、経口JAK阻害薬ウパダシチニブとモノクローナル抗体デュピルマブの有効性と安全性を第IIIb相無作為化試験で比較した(Heads UP試験)。 その結果、主要評価項目の16週時の湿疹面積・重症度指数75%以上改善(EASI75)達成率はウパダシチニブ群71.0%、デュピルマブ群61.1%だった(P=0.006)。副次評価項目の1週時の最悪のかゆみの数値評価尺度スコア改善(ベースラインからの平均変化量31.4% vs. 8.8%、P<0.001)、2週時のEASI75達成率(43.7% vs. 17.4%、P<0.001)、16週時のEASI100達成率(27.9% vs. 7.6%、P<0.001)でもウパダシチニブのデュピルマブに対する優越性が示された。重篤な感染症、ヘルペス性湿疹、帯状疱疹、臨床検査関連の有害事象の発生率はウパダシチニブ群の方が高く、結膜炎と注射部位反応の発生率はデュピルマブ群の方が高かった。...