1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 鼠径ヘルニアのTREPPとTIPP、術後慢性疼痛は同等

鼠径ヘルニアのTREPPとTIPP、術後慢性疼痛は同等

2021年8月28日  Annals of Surgery

初発片側鼠径ヘルニアの成人患者を対象に、鼠径部切開による腹膜前修復法2種[transrectus sheath preperitoneal(TREPP)とtransinguinal preperitoneal(TIPP)]を無作為化試験で比較。TREPPでは神経接触を完全に回避することにより鼠径ヘルニア術後慢性疼痛(CPIP)を軽減できるとの仮説を立てた。 その結果、TREPP群ではTIPP群に比べて、術後2週時および6カ月時の疼痛の発生頻度が低下したが、主要評価項目の1年時の安静時CPIPは同等だった(1.9% vs. 1.4%、P=0.535)。全再発率はTREPP群の方が高かった(8.9% vs. 4.6%、P=0.022)。TREPPのラーニングカーブ(学習曲線)で補正後、有意差は見られなかった(TREPP群5.7% vs. TIPP群4.8%、P=0.591)。...