単顆人工膝関節置換日帰り手術、入院手術より合併症リスク低下

2005-18年に単顆型人工膝関節置換術（UKA）を受けた患者1万1182例を対象に、外来手術と入院手術の安全性を比較した。 初期コホート（2005-15年の5555例）の解析の結果、入院手術群で外来手術群に比べ手術部位感染症発生率が低かったが（0.84％ vs. 1.69％、調整後相対リスク0.5、95％CI 0.2-1.0、P＝0.045）、他の転帰に有意差は見られなかった。後期コホート（2016-18年の5627例）では入院手術群で外来手術群によりも全合併症率（2.53％ vs. 0.95％、同2.5、1.4-4.3、P＝0.001）、再入院率（1.81％ vs. 0.88％、同2.0、1.1-3.5、P＝0.023）が高かった。後期コホートの傾向スコアでマッチさせた解析では、入院手術群で全合併症率（同2.0、1.0-4.0、P＝0.049）、手術室への再入室発生率（同4.3、1.4-12.6、P＝0.009）が高かった。合併症発生率に有意な経時的低下が見られ（初期コホート3.44％ vs. 後期コホート2.11％、相対リスク0.7、0.5-0.8、P＝0.001）、外来手術患者...