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低FODMAP食は過敏性腸症候群の症状改善に有効

2021年9月1日  専門誌ピックアップ

過敏性腸症候群(IBS)に対する低FODMAP(発酵性オリゴ糖、二糖、単糖およびポリオール)食の効果をネットワークメタ解析で検討。低FODMAP食を他の介入と比較した無作為化試験13件(対象計944例)を対象に、全体的症状または個々の症状(腹痛、鼓腸または腹部膨満、排便習慣)の改善に対する低FODMAP食の効果を評価し、Pスコア(高値ほど効果が高い)で等級付けした。 その結果、全体的症状の改善では、習慣的な食事との比較で、低FODMAP食が1位を占め(症状改善なしの相対リスク0.67、95% CI 0.48-0.91、Pスコア0.99)、その他の全介入に対して優越性を示した。腹痛重症度、鼓腸または腹部膨満の重症度、排便習慣の改善でも低FODMAP食が1位だったが、その他の介入に対する優越性は認められなかった。...