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妊娠中の肥満や体重増加で児の大腸がんリスク上昇

2021年9月3日  専門誌ピックアップ

母親の肥満、妊娠中の体重増加および出生体重が子の成人後の大腸がん発症に及ぼす影響をコホート研究で検討。米カリフォルニア州の母親1万4507例、出生児1万8751例を対象とし、医療記録で母親の妊娠6カ月前から分娩までの臨床情報、がん登録で子の18歳以降の大腸がん診断を確認した。 73万8048人年の追跡調査期間の間に出生児68例が大腸がんと診断され、半数(48.5%)が50歳未満での診断だった。母親に肥満(BMI 30以上)があると子の大腸がんリスクが上昇した(調整ハザード比2.51、95%CI 1.05-6.02)。全体の体重増加に早期体重増加率の関連による影響が認められ(相対超過リスク-4.37、95%CI -9.49-0.76)、妊娠初期から後期にかけて発育不均衡があるとリスクが上昇することが示唆された。出生体重が増加するとリスクが上昇した(4000g以上の調整ハザード比1.95、95%CI 0.8-4.38)。...