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前立腺がん監視療法、4年で半数が根治治療に切り替え

2021年9月4日  The Journal of Urology

カナダ・オンタリオ州の医療データベースと病理報告書を用いて、早期前立腺がん(グリーソンスコア6点以下)に用いる監視療法(AS)中止の関連因子を観察研究で検討した。 その結果、対象症例の51%(8541例)で監視療法が採用され、実施率は2008年の38%から2014年では69%と有意に上昇した(P=0.001)。追跡調査期間中央値48カ月のAS中止率は51%だった。1年、3年、5年無治療生存率はそれぞれ85%、58%、52%だった。ASから根治的治療開始までの期間中央値は16カ月だった。AS中止の関連因子は、若年齢での診断、診断年、併存疾患数、大学病院での治療、経験豊富な医師や施設による治療、がん特異的有害特性(PSA高値、診断時の陽性コア数およびがん占拠率高値)だった。...