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統合失調症の再発予防に用いる抗精神病薬の最適用量は

2021年9月9日  JAMA Psychiatry

安定した統合失調症患者を対象に第2世代抗精神病薬のハロペリドールまたはフルフェナジンの再発予防効果を比較した無作為化試験26件(対象計4776例、用量72群)のデータを基に、抗精神病薬の用量反応性をメタ解析で検討した。 その結果、リスペリドン換算5mg/日までは再発確率が急減したが(相対再発リスク0.43、95%CI 0.31-0.57、陽性・陰性症状評価尺度総スコア低下の標準化平均差 -0.55、95%CI-0.68--0.41)、以降は横ばいだった。一方、有害事象による脱落は同用量を超えても増加した(相対リスク:5mg/日で1.38、同0.87-2.55、15mg/日で2.68、同1.49-4.62)。寛解期の患者を対象とした部分集団解析では、リスペリドン換算約2.5mg/日で早期にプラトーに達した。...