手根管症候群、ステロイドの効果に抗線維化作用が関与
2021年9月10日
The Journal of Bone & Joint Surgery
特発性手根管症候群(CTS)に対するステロイドの抗線維化、抗炎症、抗浮腫への相対的寄与度を分子的および臨床的に検討した。 手術中にCTS患者から採取した骨膜下結合組織(SSCT)の線維芽細胞を培養し[トリアムシノロンアセトニド(TA)の有無を問わず]、定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応検査を実施した結果、TAは線維症関連遺伝子のCol1A1、Col1A2、Col3A1の下方制御を誘導したが、炎症関連遺伝子での誘導は見られなかった。手根管へのTA注射患者の前向き臨床試験で実施した正中神経、屈筋腱、SSCT領域のMRIで、TA注射後1カ月時の正中神経の扁平率に変化は見られなかった。...
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