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就学前児童の近視予防プログラム、コロナ禍でも有効

2021年9月14日  Ophthalmology

台湾の宜蘭県で、2014年に導入した屋外活動促進などの近視予防プログラムYilan Myopia Prevention and Vision Improvement Program(YMVIP)による就学前児童の近視有病率の傾向および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)大流行が近視有病率に及ぼす影響を集団ベースの横断的調査で検討。2014-20年の学年度コホートに登録された5-6歳の幼稚園児2万1761例を解析対象とした。 その結果、近視有病率は2014年コホート15.5%、2015年コホート13.5%、2016年コホート8.4%と、YMVIP導入後2年間で継続的に低下した。YMVIPに最大曝露した2017年以降のコホートでの近視有病率は8.5%から10.3%と、COVID-19流行下も含め、比較的安定した状態が維持された。その他の近視形成(myopiogenic)因子で補正した多変量ロジステック回帰解析で、YMVIPへの曝露期間と近視有病率に用量依存的関連が見られ、オッズ比はYMVIPへの曝露期間が1年以下で0.86(95%CI 0.74-0.99)、2年以下で0.56(同0...