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移動式脳卒中ユニットで機能転帰改善

2021年9月16日  New England Journal of Medicine

発症4.5時間以内の急性脳卒中患者を対象に、移動式脳卒中ユニット(MSU)による管理が転帰にもたらす効果を多施設共同前向き観察試験で検討。試験期間中、1週間交替で救急医療サービス(EMS)による標準的治療とMSUによる治療を実施した。主要評価項目は、実用性で重み付けした修正ランキン尺度(UW-mRS)のスコアとした。 組織プラスミノーゲン活性化因子(t-PA)投与に適格な患者1047例のうち、617例をMSU、430例をEMSで治療した。発症からt-PA投与までの時間の中央値はMSU群72分、EMS群108分だった。t-PA適格患者のうち、MSU群の97.1%、EMS群の79.5%にt-PAを投与した。t-PA適格患者の90日時のUW-mRSの平均スコアは、MSU群0.72点、EMS群0.66点だった(0.91点以上の調整オッズ比2.43、95%CI 1.75-3.36、P<0.001)。90日死亡率はMSU群8.9%、EMS群11.9%だった。...