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ACL再建後の鎮痛、関節周囲浸潤のみがプラセボに優越性

2021年9月18日  専門誌ピックアップ

前十字靭帯(ACL)再建術後の各種鎮痛法の相対的有効性を無作為化比較試験66件(対象計4168例)のネットワークメタ解析で検討。プラセボとの比較で、術後48時間の安静時疼痛スコア(0-10点)およびモルヒネ使用量に有意差があり、合併症リスクに有意差がない治療を最善の術後鎮痛法と定義した。 その結果、関節周囲浸潤麻酔(PA)のみがプラセボに対する有意な優越性を示した(疼痛スコア平均差:術後2時間-0.74点、6時間-0.81点、12時間-0.85点、24時間-0.80点、モルヒネ使用量平均差:術後24時間-10.12、48時間-5.62)。PAはプラセボに比べて合併症リスクの上昇が見られなかった(オッズ比:術後悪心・嘔吐0.63、95%CI 0.34-1.16、掻痒0.74、0.35-1.58、尿閉0.55、0.25-1.23)。内転筋管ブロックと大腿神経ブロックの疼痛スコア、モルヒネ使用量、合併症リスクに有意差はなかった。...