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家族性高コレステロール血症、診断時の年齢中央値は44歳

2021年9月19日  Lancet

欧州動脈硬化学会の家族性高コレステロール血症(FH)研究共同体グローバルレジストリのデータを用いて、18歳以上のヘテロ接合性FH患者の診断や疾患管理の実態を横断的に調査。 世界56カ国のヘテロ接合性FH患者4万2167例(年齢中央値46.2歳、女性53.6%)を解析対象とした。患者の75.4%がDutch Lipid Clinic Network基準により診断され、84.2%がWHOの地域分類で欧州出身だった。 FH診断時の年齢中央値は44.4歳で、参加者の40.2%が診断時40歳未満だった。心血管危険因子の保有率は年齢と共に高くなった。冠動脈疾患の有病率は17.4%(脳卒中2.1%、末梢動脈疾患5.2%)で、未治療LDLコレステロール(LDL-C)値が高いほど高く、女性の割合が男性の約2分の1だった。 脂質低下薬使用者の81.1%がスタチン系薬を使用、21.2%が脂質低下薬を併用しており、男性は女性よりも強力な脂質低下薬を使用していた。LDL-C中央値は、脂質低下薬非使用者5.43mmol/L、脂質低下薬使用者4.23mmol/Lだった。脂質低下薬使用者の2.7%がLDL-C値1.8...