抗VEGF薬硝子体内注射後の眼内炎、培養検査なしでも管理可能？

抗血管内皮増殖因子（抗VEGF）の硝子体内注射後に発症した眼内炎患者165例を対象に、微生物学的培養検査を実施せずに管理した場合の転帰を単一施設の後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、受診時の平均視力は培養検査あり群1.98logMAR、培養検査なし群1.90logMARで（P＝0.589）、追跡6カ月時の平均視力低下度は培養検査あり群5.5行、培養検査なし群2.5行だった（P＝0.017）。のちの経毛様体扁平部硝子体切除術施行率は培養検査あり群24％、培養検査なし群15％（P＝0.29）、続発性網膜剥離発生率は5％、0％だった（P＝0.143）。...