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RCTとコホート研究、エビデンス総体の差はわずか

2021年9月28日  British Medical Journal

栄養疫学を検討した無作為化比較試験(RCT)とコホート研究から得られたそれぞれのエビデンス総体(body of evidence:BoE)に基づく食事・疾患効果推定値の一致度をメタ疫学研究で検討。コホート研究のBoE[BoE(CS)]の対象集団、介入または曝露、比較対照、転帰(PI/ECO)をRCTのBoE[BoE(RCT)]の各要素とマッチさせた。 その結果、食事と疾患転帰のペア97組[BoE(RCT)とBoE(CS)をマッチさせたペア]を特定した。2値(バイナリ)転帰で、BoE(CS)と比較したBoE(RCT)の効果推定値(リスク比)にわずかな差が見られた(統合したリスク比の比1.09、95%CI 1.04-1.14、I2=68%、τ2=0.021、95%予測区間0.81-1.46)。予測区間の幅が広く、差はさらに大きくなる可能性が示された。差のほとんどはPI/ECOの相違で説明できた。連続アウトカムで、無作為化比較試験とコホート研究の差はわずかだった。...