透析患者の鉄補充、高用量低頻度が低用量高頻度に非劣性示せず
血液透析患者142例を対象に、2通りの鉄補充療法を40週間の非盲検無作為化非劣性試験で比較。患者を鉄スクロース低用量高頻度投与群[100mgを2週に1回、計20回投与(100mg×20回)]、カルボキシマルトース第二鉄高用量低頻度投与群[500mgを10週に1回、計4回投与(500mg×4回)]に割り付けた。主要評価項目はベースラインから40週までのヘモグロビン変化量とし、非劣性マージンを-0.8g/dLに設定した。 108例が試験を完了した。40週時のヘモグロビン変化量は鉄スクロース高頻度投与群-0.27g/dL、カルボキシマルトース第二鉄低頻度投与群-0.74g/dLだった。per-protocol集団で群間差は-0.47g/dLとなり、カルボキシマルトース第二鉄低頻度投与の鉄スクロース高頻度投与に対する非劣性は示されなかった。有害事象発生件数はほぼ同じだったが、鉄スクロース高頻度投与群の方が感染症が多かった。...
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