軽症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者49例(発症後平均日数3.8日、いずれも血清陰性)を対象に、呼気中の感染性エアロゾルと感染初期のマスク着用の有効性を前向きに検討。参加者の血液、唾液、鼻中部ぬぐい液、携帯端末ぬぐい液、発話時の呼気検体(マスク着用の有無別)を2日おきに最大2回採取した。 その結果、微細エアロゾル(5μm以下)の45%、粗大エアロゾル(5μm以上)の31%、携帯端末ぬぐい液の65%、アルファ変異株感染患者4例の全検体からSARS-CoV-2のRNAが検出された。マスク着用によって微細エアロゾル中のウイルスRNA量が48%、粗大エアロゾル中のウイルスRNA量が77%減少した。布製マスクとサージカルマスクに有意差はなかった。初期ウイルス株と比べると、アルファ変異株のウイルスRNA量は微細エアロゾル中で43倍多く、唾液、ぬぐい液などの交絡因子で補正した後もなお18倍多かった。マスク着用時に採取した微細エアロゾル2検体はいずれも培養陽性だった。...
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