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早期胃がんの非治癒ESD歴、胃切除術の転帰に影響見られず

2021年9月30日  Surgical Endoscopy

病理学的病期T1(pT1)の早期胃がんで腹腔鏡下胃切除術を受けた患者を対象に、術前の非治癒的内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が胃切除術の短期および長期転帰に及ぼす影響を検討。性別、年齢、BMI、米国麻酔学会スコア、腫瘍の位置、粘膜または粘膜下層浸潤、組織診、リンパ節転移、リンパ節郭清の範囲などを傾向スコアでマッチさせたESD非実施群75例とESD実施群75例を比較した。追跡期間中央値は60カ月だった。 その結果、非ESD群とESD群で、術後合併症発生率(13.3% vs. 17.3%、P=0.497)および死亡率(1.3% vs. 0%、P=0.316)に有意差はなかった。5年全生存率(88.8% vs. 86.9%、P=0.757)および5年疾患特異的生存率(97.1% vs. 98.4%、P=0.333)も両群同等だった。...