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下気道感染、プロカルシトニンPOC検査で抗菌薬処方率が低下

2021年9月30日  British Medical Journal

スイスのプライマリケア施設60カ所で、プロカルシトニン(PCT)と肺超音波のポイントオブケア(POC)検査で、下気道感染患者の不必要な抗菌薬治療を安全に減らすことができるかを実臨床下クラスター無作為化優越性試験で検討。 469例(年齢中央値53歳、女性59%)をプロカルシトニン+肺超音波POC検査群(UltraPro群)、プロカルシトニンPOC検査群、通常治療群に割り付けた。 その結果、主要評価項目の28日時の抗菌薬処方率は、プロカルシトニンPOC検査群の方が通常治療群よりも低かった(0.40% vs. 0.70%、クラスターで補正後の差−0.26、95%CI −0.41-−0.10)。UltraPro群とプロカルシトニンPOC検査群に有意差は認められなかった(同0.41% vs. 0.40%、−0.03、−0.17-0.12)。 14日時までの下気道感染による活動制限日数中央値は、プロカルシトニン群4日、通常治療群3日(差1日、95%CI−0.23-2.32、ハザード比0.75、同0.58-0.97)で、非劣性は示されなかった。...