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眼疾患があると認知症リスク上昇

2021年10月1日  専門誌ピックアップ

英国バイオバンク研究に参加した55-73歳の成人1万2364人を対象に、眼科および全身疾患と認知症発症の関連を検討した。 126万3513人年の追跡で、2304例が認知症を発症した。追跡開始時の眼疾患と認知症発症の多変量ハザード比は、加齢黄斑変性(AMD)1.26(95%CI 1.05-1.52)、白内障1.11(同1.00-1.24)、糖尿病関連眼疾患(DRED)1.61(同1.30-2.00)、緑内障1.07(同0.92-1.25)だった。追跡開始時の糖尿病、心疾患、脳卒中、うつ病があると認知症リスクが上昇した。AMDと全身疾患の併発者のうち、AMDと糖尿病の併発の認知症発症リスクが最も高かった(ハザード比2.73、95%CI 1.79-4.17)。非併発と比べた認知症発症リスクは、白内障と全身疾患の併発で1.19-2.29倍、DREDと全身疾患の併発で1.50-3.24倍だった。...