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肝転移切除後の大腸がん、mFOLFOX6でDFS改善

2021年10月2日  Journal of Clinical Oncology

日本国内で大腸がん肝転移で肝臓を切除した患者(20-75歳、300例)を対象に、フルオロウラシル+ロイコボリン+オキサリプラチン(mFOLFOX6)術後補助化学療法の効果を無作為化第II/III相試験(JCOG0603)で検討。試験は、第III相試験の第3回中間解析時点で、術後補助化学療法群(151例)に無病生存率(DFS)の有意な上昇が認められたため、早期中止となった。 追跡調査期間中央値59.2カ月の5年DFS(主要評価項目)は肝切除術単独群38.7%、術後補助化学療法群49.8%だった(ハザード比0.67、同0.50-0.92、片側のP=0.006)。しかし、5年全生存率(OS)は、それぞれ83.1%および71.2%だった。術後補助化学療法群で最もよく見られたグレード3以上の重度有害事象は、好中球減少症(50%)、次いで感覚ニューロパチー(10%)、アレルギー反応(4%)だった。1例がmFOLFOX6の3コース後に原因不明で死亡した。...