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前立腺全摘後の尿失禁率、ロボ支援腹腔鏡と開腹で差なし

2021年10月4日  European Urology

限局性前立腺がんに対するロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RALP)と開腹による恥骨後式前立腺全摘除術(RRR)後8年の機能的および腫瘍学的転帰を前向き非無作為化試験で比較。スウェーデンの14施設で4003例を試験に登録し、主要評価項目は尿失禁とした。 その結果、RALPとRRRの術後8年時の尿失禁率に有意差はなかった(27% vs. 29%、調整後リスク比1.05、95%CI 0.90-1.23)。RALPはRRRよりも、術後8年時の勃起障害の発生率(66% vs. 70%、同0.93、0.87-0.99)および前立腺がん特異的死亡率(2699例中40例 vs. 885例中25例、同0.56、0.34-0.93)が有意に低かった。腫瘍学的転帰の差は主にD’Amico分類高リスク群に見られ、RALPはRRRよりも切除断端陽性(21% vs. 34%)、生化学的再発(51% vs. 69%)、前立腺がん特異的死亡率(220例中14例 vs. 77例中11例)のリスクが低かった。...