大腸がん肝転移の2次治療に放射線塞栓術併用でPFS改善

大腸がん肝転移に用いる2次治療の全身化学療法とイットリウム90による肝動脈放射線塞栓術（TARE）併用の効果を国際多施設共同非盲検第III相試験で検討。オキサリプラチンまたはイリノテカンを用いた1次治療で進行を認めた大腸がん肝転移患者428例をTARE併用群（215例）と化学療法単独群（213例）に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間（PFS）と肝臓PFSとした。 PFSのハザード比は0.69（95％CI 0.54-0.88、片側P＝0.0013）で、PFS中央値はTARE併用群8.0カ月、化学療法単独群7.2カ月だった。肝臓PFSのハザード日は0.59（95％CI 0.46-0.77、片側のP＜0.0001）で、肝臓PFS中央値はそれぞれ9.1カ月と7.2カ月だった。TARE併用群の方がグレード3の有害事象の発現率が高かった（68.4％ vs. 49.3％）。...