低リスクTAVR、二尖弁と三尖弁の転帰同等

手術リスクの低い二尖弁大動脈弁狭窄症と三尖弁大動脈弁狭窄症を対象に、経カテーテル大動脈弁置換術（TAVR）後の成績をコホート研究で検討。米国胸部外科学会（STS）/米国心臓病学会経カテーテル弁治療レジストリ登録データを用いて、傾向スコアでマッチさせた二尖弁大動脈弁狭窄症患者と三尖弁大動脈弁狭窄症患者のペア3168組を解析した。主要評価項目は30日および1年の死亡率と脳卒中とした。 その結果、二尖弁群と三尖弁群の30日死亡率（0.9％ vs. 0.8％、ハザード比1.18、95％CI 0.68-2.03、P＝0.55）、1年死亡率（4.6％ vs. 6.6％、同0.75、0.55-1.02、P＝0.06）、30日脳卒中発症率（1.4％ vs. 1.2％、同1.14、0.73-1.78、P＝0.55）および1年脳卒中発生率（2.0％ vs. 2.1％、同1.03、0.69-1.53、P＝0.89）に有意差はなかった。手技関連の合併症、弁血行動態（valve hemodynamics）、中等度または重度の弁周囲漏出にも有意差はなかった。...