日帰り関節置換、有害事象リスクは入院手術に非劣性

2017-18年に待機的人工関節全置換術（TJA）を受けた米国麻酔科学会（ASA）分類3以上の変形性関節症患者を対象に、日帰り手術と90日有害事象リスクの関連をコホート研究で検討。股関節のTJA施行患者5250例、膝関節のTJA施行患者9752例を解析対象とした。日帰り手術率はそれぞれ33.2％、33.7％だった。 その結果、股関節TJA群は、日帰り手術は救急科受診（ハザード比0.73、片側95％上限値0.84）、再入院（同0.47、0.61）、合併症（同0.63、0.75）で入院手術に対する非劣性（マージン1.10）を示したが、死亡（同0.84、1.97）に関する非劣性の根拠は得られなかった。膝関節TJA群では、日帰り手術は救急科受診（同0.79、0.87）、再入院（同0.80、0.95）、合併症（同0.72、0.82）、死亡（同0.53、1.03）で入院手術に対する非劣性を示した。...