臓器移植患者にコロナワクチン3回目接種は安全で有効

臓器移植を受けた患者120例を対象に、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に対するmRNA-1273ワクチン（モデルナ社）3回目接種の安全性と有効性を検討した二重盲検無作為化プラセボ対照試験の結果が報告された。 その結果、4カ月時、mRNA-1273 3回目接種群の33例（55％）、プラセボ群の10例（18％）が抗RBD抗体値100U/mL以上だった（相対リスク3.1、95％CI 1.7-5.8、P＜0.001）。3回目接種後のウイルス中和率中央値はmRNA-1273 3回目接種群71％ vs. プラセボ群13％、中和抗体陽性の30％閾値を超えた患者割合は60％ vs. 25％だった（相対リスク2.4、95％CI 1.5-4.0）。3回目接種後の新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）特異的T細胞数の中央値は、mRNA-1273 3回目接種群の方がプラセボ群よりも大きかった（CD4＋ T細胞105個当たり432個 vs. 67個、群間差の95％CI 46-986）。 安全性の評価では、mRNA-1273ブースター群の方がプラセボ群より局所および全身の事象がやや多かったが、グレ...