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コロナ禍で米国人の平均余命900万人年損失

2021年10月6日  Annals of Internal Medicine

25歳以上の米国民を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行による損失生存年数(YLL)と失われた質調整生存年(QALY)を状態遷移マイクロシミュレーションモデルで評価。米疾病管理予防センターの超過死亡データ、メディケア・メディケイド保険データなどを解析し、年齢、性別、人種・民族、併存疾患別に転帰を算出した。 その結果、COVID-19流行によって2021年3月13日までに662万QALY(908万YLL)が失われ、そのうち360万QALY(54%)が25-64歳だった。影響が最も大きかったのは黒人とヒスパニック系で、特に65歳以上の男性では、それぞれ1万人当たり1138QALY、1371QALYが失われた。COVID-19流行がなかった場合、死亡した38%に年齢、性別、人種・民族で定義した部分集団の平均以上の寿命があったことが推定された。...