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腎性貧血のモリデュスタット、ダルベポエチンに非劣性示す

2021年10月6日  専門誌ピックアップ

透析および赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の治療歴がない日本人腎性貧血患者162例を対象に、経口低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素阻害薬モリデュスタットとダルベポエチン アルファの有効性と安全性を無作為化非盲検第III相試験で比較した(MIYABI ND-C試験)。 その結果、主要有効性評価項目に定めた評価期間中(第30-36週)の平均Hb値は、モリデュスタット群11.28g/dL、ダルベポエチン アルファ群11.70g/dLと、目標範囲内だった。平均Hb値の変化量群間差(最小二乗平均)は-0.38g/dL(95%CI -0.67--0.08)で、非劣性マージンの-1.0g/dLを超えたことから、モリデュスタットのダルベポエチンアルファに対する非劣性が示された。治療関連有害事象を報告した患者の割合はモリデュスタット群93.9%、ダルベポエチンアルファ群93.7%だったが、ほとんどが軽度ないし中等度だった。ダルベポエチン アルファ群の1例が死亡した。...