HER2エクソン20変異陽性NSCLCにpoziotinibが有望

HER2エクソン20挿入変異陽性の進行非小細胞肺がん（NSCLC）患者30例を対象に、不可逆的チロシンキナーゼ阻害薬poziotinibの有効性および安全性を単群非盲検第II相試験で検討。主要評価項目は、客観的奏効率（ORR）を評価した。 その結果、治療前に患者の90％に白金製剤を用いた化学療法歴があり、53％に2回以上の全身療法歴があった。2021年3月1日のデータカットオフ時点で、ORRは27％だった。HER2エクソン20変異のサブタイプ全体で効果が認められた。奏効期間中央値は5.0カ月、無増悪生存期間（PFS）中央値は5.5カ月、全生存期間（OS）中央値は15カ月だった。主なグレード3の治療関連有害事象は、皮疹（47％）および下痢（20％）だった。1例が治療関連の可能性がある肺炎のため死亡した。...