1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児の近視、コロナ禍の中国で増加

小児の近視、コロナ禍の中国で増加

2021年10月8日  JAMA Ophthalmology

中国・広州市の小学校12校の2年生児童2679例(平均年齢7.76歳、男児53.1%)を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行による環境変化(屋外活動減少、デジタル学習増加)後の近視発症状況を観察研究で検討。児童は、2018年と2019年、非曝露群)または2019年と2020年(曝露群)に眼科検査を受け、3年生で再検査を受けた2114人を解析対象とした。 その結果、非曝露群に比べると、曝露群の2年生時と3年生時の変化量が調節麻痺下での等価球面屈折度数(SER)で0.36D(95%CI 0.32-0.41、P<0.001)、眼軸長伸長度で0.08mm(0.06-0.10、P<0.001)、近視発症率で7.9%(5.1-10.6、P<0.001)高かった。3年生児童の近視有病率が2019年の13.3%から2020年に20.8%(差7.5%、P<0.001)に上昇、近視ではないがSERが-0.50D超-0.50D以下の児童の割合が31.1%から49.0%(同17.9%、P<0.001)に上昇した。...