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潰瘍性大腸炎に新規経口薬ozanimodが有効

2021年10月9日  New England Journal of Medicine

中等症ないし重症の活動期潰瘍性大腸炎患者を対象に、選択的スフィンゴシン-1-リン酸受容体調節薬ozanimodの有効性および安全性を多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験で検討。導入療法期間に計1012例、維持療法期間に計457例を組み入れた。両期間の主要評価項目は、臨床的寛解を得た患者の割合とし、Mayoスコア3項目で評価した。 その結果、臨床的寛解率は、ozanimod群の方がプラセボ群よりも有意に高かった[導入療法期間18.4% vs. 6.0%、P<0.001、維持療法期間(10週時の奏効例対象)37.0% vs 18.5%、P<0.001]。臨床的奏効率も両期間ともにozanimod群の方がプラセボ群よりも高かった(導入期間47.8% vs. 25.9%、P<0.001;維持期間60.0% vs. 41.0%、P<0.001)。ozanimod群の感染症発症率は、導入期間ではプラセボ群と同等で、維持期間ではプラセボ群よりも高かった。52週間の試験期間中、各群2%未満に重篤な感染症が発現した。ozanimod群の方が肝アミノトランスフェラーゼ値の上昇が多かった。...