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SGLT2阻害薬で心不全による入院リスク低下

2021年10月9日  Annals of Internal Medicine

米国で、ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬の心血管に対する便益を後ろ向きコホート研究で比較。メディケアおよび民間保険会社2社の請求データを用いて、両薬剤のいずれかを開始した2型糖尿病患者を傾向スコアでマッチさせ、治療開始前に心血管疾患(CVD)があった5万2901組およびCVDがなかった13万3139組を対象とした。 その結果、CVDのある患者では、SGLT2阻害薬群の方がGLP-1受容体作動薬群よりも心筋梗塞または脳卒中のリスクがわずかに低かったが(ハザード比0.90、95%CI 0.82-0.98、率差-2.47、95%CI -4.45--0.50)、CVDのない患者でのリスクはほぼ同じだった(ハザード比1.07、0.97-1.18、率差0.38、-00.30-1.07)。 SGLT2阻害薬群の方がGLP-1受容体作動薬群よりも、治療開始前のCVDの有無に関係なく心不全による入院リスクが低かった(CVDあり:ハザード比0.71、95%CI 0.64-0.79、リスク差-4.97、95%CI -6.55--3.39...