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新型コロナに用いる抗体医薬の効果を比較

2021年10月9日  British Medical Journal

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療に用いられた抗ウイルス抗体療法や細胞療法の有効性および安全性をリビングシステマティックレビューとネットワークメタ解析で検討。無作為化試験47報を解析対象とした。 その結果、抗ウイルスモノクローナル抗体治療に割り付けられた非重症患者は、プラセボを投与した患者よりも入院リスクが低く、オッズ比はカシリビマブ・イムデビマブ(ロナプリーブ)が0.29(95%CI 0.17-0.47、リスク差-4.2%、確実性中程度)、バムラニビマブが0.24(同0.06-0.86、-4.1%、確実性低度)、バムラニビマブ・エテセビマブが0.31(同0.11-0.81、-3.8%、確実性低度)、sotrovimabが0.17(同0.04-0.57、-4.8%、確実性低度)だった。 各モノクローナル抗体薬の間に大きな差はなかった。血清陰性例の死亡率が低下すると考えられるカシリビマブ・イムデビマブを除き、重症および重篤なCOVID-19の転帰に重要な影響を及ぼす治療はなかった。...