膜型人工肺体外循環(ECMO)の導入時期が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者の転帰に及ぼす影響を検討すべく、Extracorporeal Life Support Organization Registryなどのデータを後ろ向きに解析。COVID-19治療のためにECMOを導入した41カ国349施設4812例を導入時期別にA群(2020年5月1日以前の早期導入施設)とB群(2020年5月2日以降の後期導入施設)に分類。さらに、A群で2020年5月1日以前にECMOを使用した患者をA1群、2020年5月2日以降に使用した患者をA2群とした。 その結果、ECMO開始から90日後の累積院内死亡発生率は、早期導入A1群36.9%、早期導入A2群51.9%、後期導入B群58.9%だった。A2群患者と比較したECMO開始から90日後の院内死亡の調整相対リスクは、A1群患者では低く(ハザード比0.82、0.70-0.96)、B群患者では高かった(同1.42、1.17-1.73)。...
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