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糖尿病前症の血糖管理には地中海食より個別化食

2021年10月11日  Diabetes Care

糖尿病前症の成人患者225例(女性58.7%、平均年齢50歳歳、平均BMI 31.3、平均HbA1c値5.9%、平均空腹時血糖114mg/dL)を対象に、食後血糖に応じて目標を個別化した食事(PPT食)と地中海食の効果を無作為化比較試験で評価。参加者は、食事介入期6カ月間にわたり持続血糖モニタリング(CGM)を装着し、スマートフォンアプリで毎日の食事摂取内容を自己申告した。 その結果、200例が試験を完遂した。PPT食、地中海食ともに1日のうちで血糖値が140mg/dL(7.8mmol/L)を超えた時間とHbA1c値が減少したが、PPT食の方が地中海食よりも減少幅が有意に大きかった。血糖値が140mg/dLを超えた時間の6カ月間の平均変化量は、地中海食-0.3時間/日、PPT食-1.3時間/日(95%CIの群間差-1.29--0.66、P<0.001)だった。HbA1c値の6カ月間の平均変化量はそれぞれ-0.0%、-0.16%だった(同-0.14--0.02、P=0.007)。群間差は、12カ月後の追跡調査でもなお有意だった。CGMの経口ブドウ糖負荷試験に有意な差はなかった。...