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うつ病、双極性障害に共通の腸内細菌叢の特徴

2021年10月12日  JAMA Psychiatry

成人精神疾患患者で腸内細菌叢の多様性または豊富さを評価した症例対照研究59件の系統的レビューおよびメタ解析を実施。腸内細菌叢のα多様性、β多様性および相対存在量を評価した。 α多様性を測定した研究34件のメタ解析の結果、精神障害患者群は非患者群に比べて細菌種の豊富さが有意に少なかった(細菌種の標準化平均差-0.26、95%CI -0.47--0.06、Chao1の標準化平均差-0.5、95%CI -0.79--0.21)。疾患別では、双極性障害のみが一貫して豊富さが少なかった。β多様性では、違いが一貫して認められたのは大うつ病性障害、精神病、統合失調症のみだった。相対存在量では、個々の精神障害の特異性を示す科学的根拠はほとんどなかった。大うつ病性障害、双極性障害、精神病と統合失調症および不安では抗炎症性の酪酸産生菌が少なく、炎症誘発性の細菌属が多いことが示された。...