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細菌性膣症、治療失敗例は細菌叢の多様性が高い

2021年10月13日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

経口メトロニダゾールの試験に参加した細菌性膣症(BV)患者28例の膣洗浄検体を用いて、治療失敗との関連を示す治療前の膣内細菌叢の特徴を16S rRNA遺伝子解析で特定。検体は、治療前、治療後7日および30日時に検体を採取した。 BV消失失敗率は25%、Lactobacillus iners優勢への移行が2回目の受診時にのみ見られた一時的消失率は35.7%、最終受診時にのみ見られた遅延消失率は7.1%、持続的消失率は32.1%だった。細菌叢の組成および構造を検証した結果、持続的消失群で種の豊富さおよび均等度が有意に低く、消失失敗群で治療前の種の豊富さ、均等度、多様性の中央値が最も高かった。乳酸桿菌優勢への移行で粘膜組織の健康マーカーが改善したが、再発患者群ではこの改善が持続しなかった。...