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抗NMDAR抗体脳炎、機能的転帰と再発の関連因子を特定

2021年10月13日  JAMA Neurology

抗NMDAR(N-メチル-d-アスパラギン酸受容体)抗体脳炎に用いる免疫療法の効果と安全性を評価すべく、論文652報の個別患者データ(1550例、女性73%、発症時の年齢18歳以下46.3%)のメタ解析を実施。発症12カ月後の機能的転帰(修正ランキン尺度スコア0-2点が良好、3点以上が不良)および単相性の経過(発症24カ月以降に再発がない)を評価項目とした。 その結果、良好な機能的転帰と有意な関連を認める初発時の因子に、思春期年齢での発症およびアフェレシス療法、コルチコステロイド+免疫グロブリン静注(IVIG)またはコルチコステロイド+IVIG+アフェレシス療法による1次治療があった。不良な機能的転帰と有意な関連を認める因子に、2歳未満または65歳以上の発症、ICU入室、extreme delta brush pattern、発症30日以内に免疫療法非実施、6カ月以上のIVIG維持投与があった。 非再発との有意な関連を示す因子にリツキシマブ投与または6カ月以上のIVIG維持投与があった。思春期年齢で発症に再発との有意な関連が認められた。...