死前喘鳴の予防にスコポラミンが有効
2021年10月14日
Journal of the American Medical Association
オランダのホスピス6施設で、終末期患者に用いるブチルスコポラミン臭化物の予防的皮下投与による死前喘鳴減少効果を無作為化比較試験で検討(SILENCE試験)。主要評価項目は、グレード2以上の死前喘鳴の発現率とした。 157例を主解析の対象とした。死前喘鳴の発現率は、スコポラミン群が13%、プラセボ群が27%だった(差14%、95%CI 2%-27%、P=0.02)。死前喘鳴までの時間の部分分布ハザード比(HR)は0.44だった(95%CI 0.20-0.92、P=0.03、48時間時の累積発現率:スコポラミン群8%、プラセボ群17%)。スコポラミン群の28%とプラセボ群の23%に不穏状態、10%と15%に口内乾燥、23%と17%に尿閉が発現した。...
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