甲状腺機能低下症とうつ病の関連性は予想以上に低い?
2021年10月15日
JAMA Psychiatry
甲状腺機能低下症と臨床的うつ病の関連を住民対象疫学研究25件(34万8014例)のシステマティックレビューとメタ解析で検討。研究はニューカッスル・オタワ・スケールで評価し、変量効果メタアナリシスで要約オッズ比を算出。臨床的うつ病と甲状腺機能低下症または自己免疫との関連を複合主要評価項目とした。 その結果、臨床的うつ病に甲状腺機能低下症との関連を認めたが(オッズ比1.30、95%CI 1.08-1.57)、自己免疫との関連性については結論に達しなかった(同1.24、0.89-1.74)。部分集団解析では、無症候性(同1.13、1.01-1.28)よりも顕性(同1.77、1.13-2.77)の甲状腺機能低下症との関連が強かった。事後解析では、関連は女性患者に見られたが(同1.48、1.18-1.85)、男性患者には認めなかった(同0.71、0.40-1.25)。...
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