酵素誘導抗てんかん薬長期使用で心血管リスクが上昇
2021年10月16日
JAMA Neurology
酵素誘導抗てんかん薬(eiASM)の使用と心血管疾患(虚血性心疾患、虚血性または出血性の脳卒中)の長期リスクとの関連をコホート研究で検討。英国で1990年1月から2019年3月までの間にてんかんと診断され、eiASM(カルバマゼピン、eslicarbazepine、oxcarbazepine、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、ルフィナミド、トピラマート)への曝露があった18歳以上の患者を対象とした。 追跡期間中央値は9年だった。対象症例5万888例(年齢中央値32歳、女性53%)のうち、3万1479例(62%)が1990年以降にてんかんと診断され、診断時に心血管疾患がなかった。eiASMを投与した患者の心血管疾患発症の調整ハザード比は1.21(95%CI 1.06-1.39)だった。累積ハザードの絶対差には1%を超える開きがあり、10年後にさらに大きくなった。...
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